ここではAstro EQ Map®を活用した2023年前半の予測記事を書いてみます。
特に赤緯アストロマップであるAstro EQ Map®にしか現れない「DAP」を活用しています。
ただし、Astro EQ Map®がどのくらいマンディーン占星術に役に立つのかは、
未知の段階ですので、この記事自体が実験的な試みであることを予めご了承ください。
赤緯占星術アストロマップAstro EQ Map®だけに現れる特定の地点「DAP」
まず「DAP」について説明しましょう。
「DAP」は西洋占星術の新しい発見
「DAP」とはこれまで誰からも言及されてこなかった、西洋占星術の新しい発見です。
「ある惑星(感受点)が、アセンダント(ASC)またはディセンダント(DSC)のいずれかと MCまたはICのいずれかと同時にパラレルになることが、特定の地点で起こります」
茜鳥ジュンは、これを「DAP(Double Angle Parallel)」と呼ぶことにしました。
例えば、赤緯の北緯15度の木星がASCとMCの両方に同時にパラレルになることがあります。
これは地球上の特定の地点で起こり、どの地点で起こるか見つけるには計算が必要です。
「DAP」の効果は同一緯度上に波及する
そして、木星DAPの地点と同じ緯度上の地点では、同じような効果があると考えます。
では、2023年のフォーキャストの前に、まずは過去の占星術四季図でのDAP事例を見てみます。
破壊的な影響が強まった2010年12月冬至の「冥王星DAP」
下の図は、2010年12月冬至でのAstro EQ Map®です。

マップの特徴を簡単につかめる「DAP交点表」
Astro EQ Map®は、黄経のアストロカートグラフィーに比べて、
ラインが多くなる構造にあります。
そこで、そのマップの特徴を抽出して見るために役立つのがDAP交点表です。
「DAP」交点表には、どの惑星のDAPが示されているかが直感的に分かるようになっています。
そのAstro EQ Map®の特徴をつかむためのサブツールが、「DAP]交点表です。
下の表は、2010年12月冬至のDAP交点表です。

下の図は、2010年12月冬至のAstro EQ Map®の日本付近の拡大図です。

ただし、2010年冬至の時点で冥王星DAPの位置が分かっていたとしても、
壊滅的なことが、それが地震として起こるとは予測しにくかったはずです。
ただし、さらに多くの情報を活用することで精度の高い予測になる手掛かりにはなります。
2021年冬至では赤緯占星術マップ「Astro EQ Map®のDAP」で予測できたウクライナ侵攻
過去の事例として2022年を予測できたか、2021年冬至のマップを検証してみます。
下の図は、2021年12月冬至でのAstro EQ Map®です。

単純化して見るため別のマップである、EQSOLマップを見てみます。
EQSOLマップとは、Equator(赤道)とSolstice(至点)の度数のラインだけ表示したものです。
茜鳥ジュンは、赤緯度数には骨格があると説明してきました。
赤道の赤緯0度、至点の赤緯23.4度、固定サイン中間の赤緯16~17度です。
EQSOLマップは、赤道の赤緯0度、至点の赤緯23.4度だけのラインを表示したものです。
下の図は、2021年12月冬至でのEQSOLマップです。

EQSOLマップのライン(骨格線)は、
2021年冬至以降の世界情勢の注目地域を示していると見ることができるのです。
さらに、どの惑星のDAPがどの緯度で起きたかを見ていきます。
それぞれの「惑星DAP」を個別に見ていきましょう。
まず、「天王星DAPで2022年の事件を予測できたか」を見ていきます。
下の表は、2021年12月冬至で天王星DAPが示されているDAP表です。


さらに、首都キーウ付近にもDAPが何かを示していないか、
「キーウが位置する北緯50度付近のDAP表」を見てみましょう。
キーウのDAP表は世界中の注目と博愛を集めることを示していた
下の表が、北緯50度近くのDAP表です。

さらに侵攻を開始したロシアにはDAPがどんな影響で表れているのか、
「モスクワが位置する北緯55度近くのDAP表」を見てみましょう。
モスクワのDAP表はロシアの攻撃への意思を示していた
下の表が北緯55度近くのDAP表です。

下の図は、北緯44度から60度までウクライナ中心のAstro EQ Map®です。

水色ラインの交点が天王星DAPの地点です。
赤色ラインの交点が火星DAPの地点です。
2021年12月冬至の段階では、実際にロシアが爆撃を開始して、
ウクライナで戦闘が始まるとは予測しがたいことだったでしょう。
しかし、「侵攻するかもしれない」の直前の段階になれば、「DAP」を読むことで、
これだけの判断材料が揃えば、侵攻は「有り得る」と予測できたはずです。
社会変動サイクルは冥王星の赤緯サイクルと一致する
2023年のフォーキャストの前に、冥王星の赤緯での社会変動の影響を確認しましょう。
今年2023年は、冥王星は水瓶座に入ります。
冥王星が新しいサインに入る年は大きな社会変動が起きています。
射手座に入る年は阪神淡路大震災、山羊座に入る年はリーマンショックが起きました。
今年も大きな事件が起きると予想できますが、しかし社会変動は今年だけは終わりません。
下の図は、冥王星の赤緯緯度の長期推移と、同時期の世界史の事件を記載したグラフです。


江戸時代、つまり徳川治世の変遷は冥王星の赤緯位置とピタリと一致します。
冥王星赤緯0度で大坂夏の陣が起こり、冥王星赤緯0度で明治維新が起きています。
徳川の治世は、冥王星の赤緯0度に始まり赤緯0度に終わっているのです。
冥王星は今年水瓶座に入ってから、南緯の赤緯度数が高まりやがてOOB度数になります。
248年周期の冥王星が過去に南緯でOOBだった時期には、世界史では、
フランス革命、アメリカ独立戦争と、専制体制が終わり政治体制が刷新された期です。
過去に北緯でOOBだった時期は、第二次世界大戦の時期にあたります。
南緯、北緯ともに、冥王星の赤緯度数が高い時期は大きな社会変動の時期です。
冥王星は水瓶座に入りOOB度数に向かうと、社会変動はますます加速していくでしょう。
茜鳥ジュンは、このグラフをパンデミック前の2019年の時点で公開しており、
社会変動はますます大きくなると言及していました。
2022年冬至の赤緯Astro EQ Map®マップは日本の再スタートを促している
いよいよ、2023年のフォーキャストになります。
一年のスタート時期を、西洋占星術では春分点で見ますが、
茜鳥ジュンはスタート時点を冬至にして、冬至図を見る方が適っていると思っています。
今回は、まず2022年12月冬至でのAstro EQ Map®から見ていきます。
下の図は、2022年12月冬至でのAstro EQ Map®です。

このAstro EQ Map®の骨格マップである、EQSOLマップは下の図です。

グリーンの至点ライン、つまり太陽のラインが日本、特に首都東京を貫いています。
しかし、2022年冬至赤緯の注目すべき点は、太陽が南緯のボトムにあるだけではありません。
月が南緯24度OOB、水星が南緯23度OOB、金星が南緯23度OOB、
さらに冥王星が22度で太陽にパラレルで、南緯ボトムに惑星が集中しているのです。
Astro EQ Map®では、OOB度数は黄道の赤緯最大値23.4度に集約させます。
つまり、太陽のある至点ラインには、月、水星、金星と計4個の惑星が重なっているのです。
南緯ボトムがスタート地点なら、
4個の惑星が日本をスタートラインに並んでいることになります。
この時期を起点に、南緯の根っこ、つまり集合意識に「日本の上昇と復活」を促していると、
茜鳥ジュンは、見ています。
事実、冬至直前に日銀は長く続いた金利政策を一変して、金利上昇を促しました。
木星の牡羊座イングレスもあり、デフレ経済は終焉し、景気回復へと歩み始める、
その起点がこの冬至の南緯ボトム惑星集中に表れていると、思います。
2022年冬至のAstro EQ Map®から、ウクライナ情勢を見ていきます。
下の図は、太陽DAPが位置する北緯57度のDAP表です。

ロシアの攻撃大規模化と21度の事故・有事・噴火に注視
「太陽DAP」が位置する北緯55度にはモスクワがあります。
「太陽DAP」から太陽の影響を二重に受けて、自信と確信を強固にします。
北緯57度には、火星と太陽の交点があります。(MA/AC,SU/IC)
軍事行動への意欲はますます高まっていくと、読めます。
北緯56度には、火星と天王星の交点があります。(MA/AC,UR/IC MA/DC,UR/IC)
新技術の投入に意欲的であると、読めます。
ロシアの攻撃は劣るどころか、さらに大規模化、新たな兵器の投入の可能性があります。
下の図は、天王星DAPが位置する北緯21度のDAP表です。

北緯21度に「天王星DAP」があります。(UR/AC,UR/MC UR/DC,UR/MC)
北緯20度には火星と海王星の交点があります。(MA/DC,NE/MC MA/AC,NE/MC)
突然の災害や事故の可能性があります。
台湾は22度圏にあり特にEQSOLマップでは赤道ラインが台湾を通過しています。
台湾有事・紛争の可能性は決して低くありません。
火山噴火も想定され、環太平洋地域・フィリピン海プレートに注視が必要かもしれません。
2023年日本は春以降発展期待、ウクライナは小休止、中東紛争の可能性
2023年3月春分でのAstro EQ Map®から見ていきましょう。
下の図は、2023年春分でのEQSOLマップです。

2023年の春分でも、日本には至点ラインと赤道ラインが通っています。
黒海北部ロシア地域、イランとサウジアラビアにもラインが通っています。
2023年注目エリアは、日本、ウクライナの他、イラン中東地域と読めます。
2023年3月以降の日本の状況を見ていきます。
下の図は、2023年春分のAstro EQ Map®の日本周辺の拡大図です。

下の図は、黒海北部周辺の拡大図です。

日本と同じく、モスクワ近くに太陽水星ラインが通っています。
ロシアの勢いは衰えないでしょうが、水星から交渉と知略に入ることがうかがえます。
下の表は、北緯58度と61度近くのDAP表です。

58度に「金星DAP」があります。(VE/DC,VE/MC VE/AC,VE/MC)
61度に「ノードDAP」があります。(NNO/DC,NNO/MC NNO/AC,NNO/MC)
60度には金星とノードの交点があります。(VE/DC,NNO/MC VE/AC,NNO/MC)
モスクワは北緯55度と離れてはいますが、仮にこのDAPが影響するとしたら、
停戦交渉が3月以降にロシアが主導する形で表面化してくるかもしれません。
DAPは高い緯度にあるので北欧の国の介在もあるか、と見てみました。
下の表は、北緯14度の天王星DAPの表です。(UR/DC,UR/MC UR/AC,UR/MC)

2023年春分の注意点で、もう一つ加えます。
下の図は、2023年春分のAstro EQ Map®の中近東周辺の拡大図です。

米国外交問題評議会(CFR)からも2023年紛争の可能性順位地図が発表されています。
同じように、台湾の他、イラン、治安リスクの高いメキシコが重要ランクに上がっています。
この記事執筆中に、ブラジルでデモから暴動が起きていますが、
ブラジリアは南緯15度で、天王星DAPラインにあります。
2023年の年間を通しての注目エリアのようです。
天王星は今後、赤緯の度数が高い位置に移動していきます。
そうなると、天王星DAPも緯度の高いエリアに現れる頻度が高まります。
これから東京の北緯35度付近に現れる頻度が高まってくると、
日本でも抗議活動の高まりと騒乱、火山噴火のリスクも高まるだろうと予測できます。
これからもその位置と推移を見ていく必要があります。
Astro EQ Map®を活用した2023年フォーキャストは、
初の試みですが、実際の政治経済情勢と照らし合わせながら探っていくと、
かなり具体的なところまで読むことができるのではないしょうか。
2023年後半のフォーキャストついては、また別の記事であらためたいと思います。
「DAP」と「恒星」とのリンクへの発展も
これまで見てきたように、「惑星のDAP」を使うと具体的なところまで読めることがわかりました。
「DAP」地点で惑星の影響が強まるなら、「恒星」の影響を降ろすことも今後の発展で考えられます。
「惑星のDAP」を受け皿にして、「恒星」の影響を矢のように地上に突き刺す、という発想です。
この「DAP」と「恒星」のリンクにつていは、また機会をあらためたいと思います。
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今回の内容はマンディーン占星術でしたが、これからはAstro EQ Map®の個人版の内容も順次掲載していきます。連続して読んでいくと、Astro EQ Map®について理解が深まっていくはずです。ただし、今までになかった新しい手法です。内容については読み応えはあるはずです。
また、Astro EQ Map®をウェブで使えるように準備中です。コードを検証していますが、このサービスの開始についてもメルマガでお知らせします。
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